「オースティンは肘や下半身のコンディションに問題がなければ、外野を任せられる。攻める守備をするのでケガの心配があるほど。フォードとビシエドに関しては、肩は強いが外野を任せるには不安もある」(DeNA関係者)
フォードは投手として活躍した経歴もあり、肩の強さに心配はない。足も遅くはないが、183センチ102キロ(公称)とされる体はかなり大きめで、外野を任せるのは難しいと思われる。
ビシエドは、米国時代は強肩を買われ外野手起用が多かった。しかし俊敏性に欠け、「守備範囲に難あり」との評価だった。中日加入後は一塁を任されることがほとんどだったが、左翼の守備についたこともあった。
「攻撃力重視での起用。よほど調子が良ければ、3選手同時起用もあるかもしれない。一塁がフォード、左翼がビシエド、右翼がオースティン。狭い横浜スタジアムであれば、外野守備力が多少は劣っても“大怪我”に繋がらないはず」(在京球団編成担当者)
狭い球場では自分より後ろの打球はフェンスに当たるか、スタンドインする。「前の打球」にしっかりチャージできれば良い。横浜や神宮では、ビシエドが左翼でそういった守備練習をする光景も見かける。
「オースティン、フォード、ビシエドが連なる打線は迫力満点。各自が持っている実力を発揮できれば、NPB屈指の“超強力打線”になる。魅力があり、営業的にも大きいと思うので実現してもらいたい」(DeNA関係者)
外国人トリオは、期待通りの活躍を見せるのか。それとも、絵に描いた餅に終わるのか。「残りシーズンはどんどん短くなっているので、3人には打ってもらうしかない」(DeNA関係者)というのが、誰も抱く本音だ。
オースティンは今季42試合出場、5本塁打16打点、打率.253の成績に留まっている(8月20日時点)。昨年でDeNAとの3年契約が終了、球団側意向で単年延長された勝負の年だけに、このままでは終われない。