フォードは、21試合出場で44打数6安打、打率.154と苦戦、8月20日に登録抹消された。昨季CSシリーズで9打数3安打(1本塁打)と活躍した時のような結果が求められ、今後の奮起が望まれる。

 ビシエドは8月17日の古巣・中日戦で本塁打を放ち、「実力健在」をアピール。広いバンテリンドームでの一発は、プロ野球48人目の全球団からの本塁打となった。経験豊富な“日本人”には、さらなる期待が持たれている。

 オースティンの故障体質、フォードのオーバーウエイト、ビシエドの年齢、といった心配要素はある。しかし「ハマった」時には、野球ファンがワクワクするような、球史に残る攻撃力を見せてくれるはず。シーズン中の左手靱帯手術で主軸・牧秀悟を欠くなか、DeNAが勝ち進むための鍵は“外国人トリオ”が握っている。

(文・スポーツライター 田中雄也)

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