“ネクストブレイク候補”の一人、後藤啓介(写真:Belga Image/アフロ)
“ネクストブレイク候補”の一人、後藤啓介(写真:Belga Image/アフロ)
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 欧州サッカーの2025-26シーズンが次々と開幕し、日本代表選手たちの活躍が早くも目立っている。だが、彼らだけではない。A代表未招集の欧州挑戦中”の面々のなかにも開幕から好発進を決めた選手たちがいる。今季の欧州サッカーシーンで飛躍が期待されるネクストブレイク候補”の若手日本人選手を5人を紹介したい。

【写真】欧州サッカー界で最も評価を上げた日本人選手がこの人

 まず1人目、後藤啓介(シントトロイデン)が話題を集めた。2005年6月3日生まれの20歳。ジュビロ磐田の下部組織育ちで、2023年に高原直泰の記録を塗り替えるクラブ史上最年少ゴール(17歳260日)を決めた身長191センチのストライカー。その高さはもちろん魅力だが、足元の技術も高く、スピードにも優れ、プレーエリアも広い。年上の選手にも立ち向かう物怖じしないメンタルも魅力だ。

 2024年1月にベルギーの強豪アンデルレヒトに移籍して以降、セカンドチームでゴールを量産。海外2年目の昨季はトップチームでも公式戦10試合出場で3ゴールを決めた。そして今夏、出場機会を求めて同じベルギーのシントトロイデンに期限付き移籍すると、親善試合で5得点を奪った後、リーグ戦出場2試合目となった第4節のラ・ルヴィエール戦で交代出場から試合終了間際に劇的な勝ち越しゴールを決めて救世主”となった。ゴール自体も難易度の高い下がりながらのボレーシュートで、その勝負強さに今季のゴール量産を期待せずにはいられない。

 2人目、塩貝健人(NECナイメヘン)も爆発の予感を漂わせている。2005年3月26日生まれの20歳。國學院久我山高校を選手権出場に導き、AO入試で慶應義塾大学に進学した秀才ストライカー。横浜F・マリノスの特別指定選手としてJ1初ゴールを決めた後、2024年8月に大学を休学してオランダ1部NECナイメヘンと契約を交わして渡欧した。

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