それでも今季からNECを率いるディック・シュロイダー監督の評価は高く、現地報道では体調不良による欠場がなければ、日本代表FW小川航基を差し置いて3トップのCFとして開幕スタメンの予定だったと伝えられる。
そして第2節では後半24分から途中出場すると、いきなり2得点を奪って得点能力の高さをアピールしている。身体能力に優れ、スピード、パワー、技術を併せ持つ男に対する評価は高く、出場機会は間違いなく昨季よりも増えるはず。スタメン奪取からゴール量産、そして日本代表招集でW杯行きも夢ではない。
3人目として坂本一彩(ウェステルロー)にも注目したい。2003年8月26日生まれの21歳。ガンバ大阪ユースから2022年にトップ昇格を果たした万能ストライカーだ。
J2ファジアーノ岡山での武者修行を経てガンバ大阪に復帰した2024年には、試合を重ねるごとに進化を遂げて最終的にリーグ戦37試合に出場し10得点と、チームの4位フィニッシュに大きく貢献した。優れたシュートセンスに加えて豊富な運動量と献身的な守備、そして“ボールを収める術”を持っており、汎用性が高いプレーヤーだ。
2025年1月にベルギー・ウェステルローに期限付き移籍で加入すると、即時にチームに順応してリーグ戦19試合で6得点2アシストをマークした。そして完全移籍に切り替えて迎えた海外2年目の今季はシーズン開幕から不動のレギュラーとして4試合に出場して1得点を挙げている。チーム自体は1勝3敗の苦しいスタートとなったが、欧州視察を終えた森保一監督からも言及される存在となっており、仮に代表初招集となれば一気に注目&評価が高まる。
4人目、福井太智(アロウカ)も着実に成長を遂げてきたなかで好スタートを切った。2004年7月15日生まれの21歳。サガン鳥栖アカデミーが生み出した秀英MF。高校2年生だった2021年にトップチームデビューを飾り、翌2022年にプロ契約。そして2023年1月に18歳でドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに移籍した。
海外1年目はリーグ戦25試合で4得点1アシストもスタメン出場は4試合のみで2025年6月にザルツブルクへの移籍が決まりかけたが「メディカルチェックで負傷が判明」の理由で破談した。