ファンの間では、夏といえばアルバム「ユートピア」。その中でも「マイアミの午前5時」が人気なのは、その歌詞から情景が浮かぶという点にある。

「中学校から帰ると聴いていたアルバム『ユートピア』。この曲は歌詞の情景が想像できて本当に大好き」(50代・女性)

「小学生の頃、初めて行った海の情景が、この曲を聴くと、バーって浮かんできます。マイアミじゃなくて日本海でしたが(笑)。海辺の三叉路を横切ったり、砂が詰まった靴を逆さにしたりした思い出がよみがえります」(50代・男性)

「物語、情景がストーリーとして目に浮かびます。マイアミの海が想像できます」(50代・女性)

「イントロから気持ちが高揚し、情景が目に浮かぶ大好きな曲です。聖子ちゃんを聴いて、学生時代を過ごしました。どの曲を聴いても青春がよみがえります」(60代・女性)

「高校生の頃に聴いた曲です。早朝のマイアミを歌っていて、自分も少しひんやりした空気を感じたのを良く覚えています。今でも大好きな曲です」(50代・女性)

「歌詞の冒頭で『タクシーだけ待ってたの』の『だけ』の2文字で、彼女が本当に待っていたものや、それを見せないいじらしさ、強がり、彼女の性格や背景を聴き手に理解させてしまう聖子さんの表現力に泣かされました。そういう部分がすごく刺さる、多感な頃の私自身も併せて、いちばん好きな夏うたです」(50代・女性)

 聴くだけで、それぞれの夏をよみがえらせる歌詞の力と松田聖子の歌声には、改めて驚きを感じる。

「歌、音、歌詞、イントロ、すべてが、素晴らしい曲だと思います。初めて聞いた時の感動は、すごいものがありました。その後、いろいろな歌手、曲を聴いてきましたが、これ以上の曲が現れないです。ある雑誌の『シティ・ポップの名曲ベスト100』の80年代では、堂々35位にランクイン。アイドルでは、この曲のみ。雑誌に取り上げられて、嬉しいしかないです。遠い未来まで、永遠に伝えて欲しい曲です」(60代・男性)

次のページ 第2位は破壊力レべチ!