
「けじめ」を求める、娘の貴子議員
なお、自身の娘である鈴木貴子衆院議員は、石破総裁に対して「けじめをつけていただきたい」と辞任を求めている。親子での意見の相違について尋ねると、苦笑しながらこう応じた。
「娘は娘の考えがあっていいと思う。私も若い頃は相当突っ走ってきたほうですから、ちょっと似てるところがあるな(笑)。若い人は短絡的に白黒はっきりつけたほうがいいと思うのでしょう。ただ私は、それなりの経験をもつ政治家として、今は党内でいがみ合ったり争ったりしている時ではない、議論を重ねた上で歯を食いしばって挙党体制を取るべきだと思っています」
逢沢一郎・党総裁選挙管理委員長も、「総括が済まないのに総裁選の手続きを進めるわけにはいかない」と釘を刺した。一方で、総括の日程を念頭に置いた上で、臨時の総裁選を実施するかどうか、党所属議員と各都道府県連の意思を確認する意向を示した。「半数を超える求めが確認できれば、臨時の総裁選を行うことになる」
今後の行方は不透明だが、石破おろしの流れの中で、総裁選前倒しに舵を切りつつある自民党。秋に向けて大きな波乱がありそうだ。
(AERA編集部・大谷百合絵)