まだ「発展途上」の田中将大
田中もベテランの域に入ったが、今年はフォームの修正に取り組んでおり、現段階ではまだまだ伸びしろ十分な「発展途上の投手」とも言える。巨人を取材するライターは「菅野智之が23年に自己ワーストの4勝に終わったあと、久保巡回投手コーチとフォーム修正に取り組み、翌24年は15勝をマークして4度目の最多勝に輝きました。田中は久保コーチとフォームの改造に取り組んでまだ半年足らずです。これからさらに良くなるでしょう」と期待を込める。
投手の能力を引き出す捕手も重要になる。8月7日のヤクルト戦では岸田行倫とバッテリーを組んだが、巨人OBは「岸田が攻守で総合力が高い捕手であることは間違いないですが、田中が登板する試合は小林誠司とバッテリーを組ませても面白いかもしれません。菅野の復活劇を小林が支えたように、投手の状態や打者の反応を見ながら配球を組み立てる能力が非常に高い。田中と組んだ時に持ち味をどう引き出すか興味深いです」と話す。
シーズンは残り43試合。残り2勝に迫った通算200勝を達成できるか。田中は次の登板に向けて最善の準備を尽くしているはずだ。
(ライター・今川秀悟)
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