クレジットカードつみたてのポイントは「おまけ」なので将来、突然変更になる可能性もある。クレジットカードつみたては必須ではなく銀行からの引き落としもできる。表は2022年10月1日現在。年会費は税込み
クレジットカードつみたてのポイントは「おまけ」なので将来、突然変更になる可能性もある。クレジットカードつみたては必須ではなく銀行からの引き落としもできる。表は2022年10月1日現在。年会費は税込み

「一般NISAは非課税枠が年間120万円。つみたてNISAより大きいですが、非課税期間は買った年から5年です。2023年末で現行の一般NISAは終了しますし、制度も複雑。

 投信をつみたてるだけ、買ってから20年は非課税とわかりやすいつみたてNISAのほうが万人におすすめ」

 つみたてNISAの口座開設は、パソコンではなく、撮影機能があるスマホで行うと早い。

 ネット証券でスマホを使った場合、マイナンバーカードや運転免許証などを手元に用意すれば、ベースとなる証券総合口座とつみたてNISA 口座の開設手続きがすぐに終わる。

 名前や住所など必要事項を入力し、スマホのカメラを使って画像データや自分の顔を写して送るだけ。申し込み後にログイン情報が届く。

 メール送付の場合は早くて翌営業日、郵送の場合は5~7営業日程度が目安だ。届いたIDなどを使って自分の口座にログインする。

 ログインしたら、決めることは4つだ。

(1)どの投信をつみたてるか
(2)毎月のつみたて金額
(3)銀行引き落としか、クレジットカード決済か、証券総合口座からの振替か
(4)銀行か証券総合口座を選ぶ場合、毎月何日につみたてるか

 ネット証券のクレジットカード決済の場合、(4)のつみたてる日は「この日に買い付けます」と決められている場合が多い。

「投信のつみたてをはじめたら、しばらくはもう忘れてしまってください(笑)。株価下落のニュースを見ても無視。ほったらかしにしておくのが成功の秘訣です」

 投信は定期預金と違って元本保証はなく、短期的に値下がりすることもある。下がった月は安くなって多く買えているので心配無用。気持ち的には給与天引き預金のつもりで淡々と続けることが大事だ。

クレジットカード決済がおトク

 つみたてNISAで投信を買う場合、資金の入金方法は「銀行口座からの自動引き落とし」「クレジットカード決済」「電子マネー決済」「証券会社の口座から振替」の4つがある。投信を買うたびにポイント還元が受けられるクレジットカード決済が断然お得。クレジットカード決済ができるネット証券で、つみたてNISA口座を開設しよう。

 投信つみたてでクレジットカード決済に対応している主要ネット証券は、auカブコム証券、SBI証券、マネックス証券、楽天証券の4社だ。

「それぞれ利用できるクレジットカードが決まっています。auカブコム証券はau PAYカードで1%のポイント還元。

 SBI証券はナンバーレス(カード情報の印字がない)の三井住友カード(年会費無料)で0.5%、同じくナンバーレスの三井住友カードゴールドなら1%のポイント還元。

 ゴールドは年会費5500円がかかりますが、初年度に投信つみたて以外で100万円以上利用すれば翌年以降は(100万円使わなくても)年会費が永年無料です。

 現状で最も還元率が高いのはマネックス証券。マネックスカードでつみたてると1.1%ですから、つみたてNISAの年間満額40万円の投信をつみたてれば4400円分のポイント還元です。

 楽天証券は低コスト投信だと還元率0.2%なので電子マネーの楽天キャッシュ経由で0.5%を還元してもらいましょう」(若林さん)

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クレジットカードのポイント改悪の可能性