
5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。
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case.99 自分の人生をリスタートするための一歩 夫・子ども3人/専業主婦
もし家が片づいたら、どのような生活を送りたいですか?
片づけに悩む人に、私はいつもこう問いかけています。
「友だちを呼んでパーティーをしたい」
「子どもがいつでも友だちと家で遊べるようにしたい」
「空いている部屋でプライベートサロンを開きたい」
など、答えは人によってさまざま。
今回ご紹介する亮子さんの答えは、「朝、家族が起きてくる前にコーヒーをいれて、きれいな部屋の中でゆっくりと本を読みたい」というものでした。
亮子さんは、夫と3人の子ども、さらに4匹の猫と暮らしています。家族が多くてにぎやかな生活の中、テーブルの上はいつも散らかっていて、床にもモノや書類が落ちていました。
家に人が来るときは、クローゼットにモノを押し込めて、なんとか見た目を整えていました。でも、すぐに元に戻ることをくり返すだけ。根本的な片づけはできていません。
「散らかっていると、なんだかイライラするんですよね。心身ともに調子に波があって……。家族にも怒鳴ってしまうこともありました」
片づけようと思ったことは、何度もあります。でも、人気の片づけ本を読んでみてもピンとこなくて、実際に行動に移すには至りませんでした。
そんな中、家庭力アッププロジェクト®のことをSNSで知ったときも、すぐにやる気は起きませんでした。