「MLBオールスターは楽しい雰囲気に包まれているが、根底には“野球へのリスペクト”がある。“ウケ”を狙った選手起用やプレーをすることは考えられない。そこに関しては、日米で大きな差がある」(在米スポーツライター)
「昨今のようなら、『セ・パ対抗戦』形式で行う必要もない。両リーグ選手をシャッフルしたり、もっと言えばテレビ番組の『リアル野球盤』でやった方が盛り上がる。野球に対する敬意、尊敬だけは大事にしてもらいたいが……」(パ・リーグ球団OB)
中継テレビ局の視聴率のために忖度すれば、昨今のような中途半端な“バラエティ化”にしかならない。それならば完全な“ウケ狙い”に振り切った方が、“優良コンテンツ”になる可能性はあるはずだ。
「時代の流れ、今の選手やファンが望んでいるのかなぁ……」(パ・リーグ球団OB)と結論付いてしまうのだろうか。ペナントレースの正念場である後半戦が始まる前に、少しばかり気になってしまう出来事だった。
7月23日付『プレジデントオンライン』によると、「(オールスターやワールドシリーズを通じて)MLBと30球団はこれまでにガン研究費に約74億円以上を拠出している」(ジャーナリスト・春川正明氏)という。オールスターゲーム、そしてプロ野球の在り方自体も考えていく必要があるのかもしれない。
(文・スポーツライター 田中雄也)
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