
一部から「パワハラ体質」の声も
――発達障害についてはどうでしょうか。2023年に、前代表で今回比例区で当選した松田学氏が街頭で「発達障害は存在しない」などと発言しているほか、「参政党Q&Aブック 基礎編」にも同様の記載があります。
これも吉野さんが言い出したことですが、私にも責任があります。ただ、これは発達障害の子を持つお父さん、お母さんが「自分たちのせいだ」と傷ついておられたので、「何でもかんでも発達障害とするよりは、個性だと捉えて、子どもと向き合ったほうがいいですよ」という意味で言ったのです。もちろん、発達障害はあると私は考えています。
――ただ、発達障害当事者協会や日本自閉症協会など複数の団体が参政党を批判する声明を出す事態になりました。
ごめんなさい、それは知りませんでした。でも、話し合えばわかるんじゃないですかね。私自身、フリースクールをつくって子どもの個性を伸ばす教育をやっていましたし、発達障害には理解のある人間だと自分では思っています。
――参政党の結党メンバーで党を離れた人からは神谷さんの「パワハラ体質」を問う声もあります。
それは私の言い方がきついからです。はっきりものを言うので。ただ、いろんな人がいて、勝手にいろんなことをやるんです。それが全部党の責任になってくるから、それは厳しくルールを決めてやっていかないと無理なんです。
よくも悪くも自由なので、党員は基本的に自由にやっています。中には暴走する人もいるので、そこをしっかりさせようとするとパワハラと言われる。今後は私ではなく厳しくやる人に任せようかと思っています。すべて私がやるのではなく、学校で言うところの生徒指導部の先生のような。これからは分業していきます。
(聞き手・構成/AERA編集部・川口穣)
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