
勝手な候補者の発言は「示しがつかない」
――さや氏は「核武装は安上がり」と発言しました。党の見解ですか。
彼女も核武装すべきだと言ったわけではなくて、「戦車だ、ミサイルなどといろいろやるよりは核1つ持てば安上がりなのではないか」というニュアンスで言ったんだと思うんです。今の日本がいきなり核武装するのは得策ではないですが、核の議論を全くしないのも無防備です。日本の防衛を考えるとき、例えばアメリカとのニュークリア・シェアリング(核共有)の議論をしていくことは(海外に対し)国防についての前向きな姿勢を見せることになります。いま、防衛費をGDP比5%にしろなんていう要求をされています。それは無理だから、核の抑止力をもうちょっと広げてもらうとかいった議論をすべきでは、ということですね。
――さや氏の「スプートニク」出演を含め、参政党がロシアとつながっているという指摘やロシアの工作で急伸したという指摘があります。
我々がロシアとつながっているということは一切ありません。ただ、ロシアが工作をしているかどうかは正直我々にはわからない。もしロシアがやっているのなら当然中国やアメリカもやっているでしょう。そういったものはスパイ防止法で一定の調査ができるのではないかと思っています。
さやさんの出演はこれまで説明してきた通り、権限のない本部の一職員が独断で許可を出してしまったことで起きたものです。さやさんは東京都連に確認を取り、都連は本部に上げましたが、本部で権限のない職員が勝手にOKしてしまっていたんです。
――「スプートニク」というメディアに出たこと自体は。
出ていいと思います。時期によりますが、依頼があったら私も出ますよ。ただ、選挙戦中のあのタイミングだったことと、正式なガイドラインに沿っていないことが問題です。権限のない一候補者が党を代表するような発言や、それこそ核や徴兵制の話を勝手にされたら困りますし、私からしても示しがつかないわけです。「ロシアの工作だ」というネタに絶対使われますしね。