![[撮影:蜷川実花/hair & make up TAKAI(undercurrent)/styling 櫻井賢之[casico]/costume UJOH ウジョー]](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/1/9/846mw/img_19207cbe83ebc8fb917516f66829b70e10117699.jpg)
自分よりも誰かを優先する、「やさしい大人」のSnow Man渡辺翔太。映画単独初主演となる「事故物件ゾク 恐い間取り」で演じるヤヒロを通して、自身と重なる部分やその根底にある思いについて明かした。AERA 2025年7月28日号より。
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この2年で、4本の連続ドラマに出演、うち2本で主演を務めた。演技の幅も深みも増している渡辺翔太の、映画単独初主演となる「事故物件ゾク 恐い間取り」がまもなく公開。出演が決まったときの心境を渡辺はこう明かす。
「率直にうれしい気持ちもあるなかで、前作、亀梨(和也)先輩が主演されてかなりヒットしている映画の最新作というところで、けっこう緊張感がありましたね。映画は興行成績も出てしまうので、そのぶんプレッシャーも大きい。でも、先輩が敷いてくれたレールに乗れるのもなかなかないことだし、ホラー映画もそうそう出合えるものでもないので、チャンスという気持ちとプレッシャーと、半々な感じでした」
ホラー映画への挑戦も初となる。過去の番組やYouTubeなどでは恐がりというイメージが強く、本人も「メンバーから『恐がりなお前ができるのか』と言われた」ことを明かしているが、主役を引き受けることに迷いはなかったのだろうか。
「おっしゃるとおり、けっこうビビリだし(笑)、恐いのはあんまり得意じゃないんですけど、そこも加味されて、僕が選ばれたのかな?と。リアルな恐がりが見せられるんじゃないか、と思っています。
あと、劇中で『幽霊はやさしいやつに惹かれる』っていう、引っ掛かりの強いキーワードが出てくるんです。だから、俺ってやさしいのかな?っていう解釈を勝手にしました(笑)。なんで僕なのかという意図は聞いていないし、何も言われてもいないんですけど、『渡辺くんってやさしい人なのかも』と、何かを見てキャスティングしてくれたのかな?という想像を勝手にして、自己肯定で、自分を前向きにしている感じ。そうであってくれっていう(笑)」
ヤヒロはまさに、幽霊にも寄り添うほど「誰にでもやさしすぎる性格」という設定で、渡辺は以前の取材でも、「自分で言うのもなんですけど、僕、けっこう、やさしい大人かな」と語っていた。やさしいという共通点があるヤヒロに、共感した言葉や行動はあったかと問うと、「前も自分で言ってました?」と笑った。