写真・図版(2枚目)| 「観光できない」「静かに暮らせない」 多すぎる外国人観光客対策の「二重価格」導入に賛成8割 対象者の「線引き」には意見も【AERAアンケート結果発表】

混雑ぶりにうんざり…

 アンケートで多くの指摘があったのが、観光地などの過度な混雑ぶりと、外国人観光客のマナーの悪さ。寺社で大声を出して騒ぐなどマナーを守らない旅行者の集団、観光地のホテルが予約できず、宿泊代も高止まりしている状況に、「旅行を楽しめない」「生活に支障がある」といった声が寄せられました。

「日常的に訪れていた文化施設等において、周囲の状況をわきまえず大声で喚き、写真撮影に走り回る集団と遭遇する機会が増えた。ゴミも所かまわずに放置するのもよく見かける。結果、折角の落ち着いていた環境が、不愉快な場所と化す」(40代、男性)

「どこも混雑が避けられず、落ち着いて観光地や景勝地などを楽しむことが難しくなってきた」(60代、女性)

「住んでいる場所が都心に近い観光地なので、常に観光客があふれ、静かに暮らしにくくなった」(60代、女性)

「せっかく観光地に行ってもマナーの悪い外国人が多く、路上喫煙や静かであるべき場所での大声など、不快な思いをすることが増えた。観光以外でも外国人が少ない場所を選ぶようになった」(50代、男性)
 

「混雑減る」に期待

 そんなオーバーツーリズム対策のひとつである「二重価格」。導入のメリットとして挙げられたのは、「観光資源などの維持管理にお金を回せる」が最多の82.0%、「過剰な数の観光客による混雑、混乱が減る」も65.7%でした。

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