
テレビ復帰はなぜか「テレ東」
フジにとっては一度ならず二度までも救いの手を差し出された格好だが、そうした中で注目を集めているのが髙木社長の「妻」の存在だ。
番組制作会社スタッフが明かす。
「髙木社長といえば、21年6月に元フジの看板アナウンサーでフリーの加藤綾子さん(40)と結婚し、23年12月には第1子も誕生しました。かつてのエースアナの夫が2度にわたって妻の古巣を救ったのですから、フジ局内や業界内でも話題になりました。そもそも、『ロピア』は急成長している話題のスーパーとして、フジのみならず他局の情報番組でもたびたび取り上げられています。もしかすると、今後も同社とフジの“コラボ”が見られるかもしれません」
夫がフジの救世主として存在感を放つ一方、加藤アナの方は古巣とは一定の距離を保っているようだ。
加藤アナは16年4月末に同局を退社し、フリーアナとして活動をスタートさせた。その後はNHKや日テレなどフジ以外の番組にも出演したが、19年4月スタートの夕方のニュース番組「Live News it!」のメインキャスターを務めたり、22年4月まで局アナ時代から担当していた「ホンマでっか!?TV」に継続出演したりとフジとも良好な関係を続けていた。
しかし、家族を過ごす時間を優先するとして22年10月からは活動を休止。出産をへて今年4月にバラエティー番組「ナゼそこ?+」(テレビ東京系)のMCとしてテレビ復帰を果たしたものの、いまだに古巣・フジの番組には出演していない。
「復帰の舞台として活動休止以前にそれほど縁のなかったテレ東の番組を選んだことには疑問の声もありました。ともに番組MCを務めるユースケ・サンタマリアさんも同じ所属事務所ですし、キャスティングの関係もあったのかもしれません。ただ、それにしても復帰するならやはり古巣であり、フリー転身後も良好な関係を築いているフジの番組が濃厚ではないかと見る向きも多かっただけに意外でしたね」(同)
この背景について、ある放送作家はこう推察する。
「フジテレビは、過去に一部経営幹部が主導する形で女性の若手社員を集め、経営陣や大手芸能プロダクションの人間らを接待させる“不適切会合”があったことが7月6日に放送された検証番組で明らかになっています。さらにその“不適切会合”には同局の女性アナも参加していたこと、その女性アナの証言により過去に元同局専務の大多亮氏が『女性アナウンサーは上質なキャバ嬢』『ホステスで売れるアナウンサーが良いアナウンサー』といった発言をしていたことなども発覚し波紋を広げています。加藤アナがいた時代もこのような企業文化があったわけですから、うがった見方をされる可能性もあります。フリーで活躍している今、わざわざ火中の栗を拾いに行く必要もないでしょう」
古巣での番組復帰はしばらく先になりそうだが、「ロピア フジサンケイクラシック」の会場に社長夫人としてその姿を見せることはあるのだろうか。
(立花茂)
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