
カントリーロック調の「Rope It」はカウボーイハットをかぶって披露。前傾姿勢で花道を歩きながらエネルギッシュな歌声を聞かせ、ファンキーなコーラスに合わせてハットを指でくいっと上げて決め顔。右手で拡声器を掲げ、オーディエンスの合唱を促しながらジャンプ。数万人のARMYと一緒に「Rope it, rope rope it, rope it」と歌いながら右手を回しロープを投げる仕草で大いに盛り上げた。
ハットを置いた後、「皆さんこの曲知ってますよね?」と言って、世界を席巻したBTSの「Dynamite」へ。自らのパートでは伸びやかな歌を聞かせ、他のメンバーのパートではキレのあるダンスで魅了した。シームレスに「Butter」「Mikrokosmos」「Spring Day」をつなげたBTSメドレー。グループの長男としての使命感と責任感、そしてBTS愛に心が震えたARMYは多かったのではないか。
他のメンバーの歌に合わせて両腕を左右に振り、「みんな会いたかったです! 愛してるよ!」と叫ぶJINの姿は、7人揃う再会の日を予感させた。
ゲームの説明を含め、MCはほぼ日本語で行われた。言語を含めて壁は少しも感じられず、フレンドリーでピースな空気が充満した約2時間。JINがいかにARMYを信頼し、愛しているかが伝わってきた。
アンコールでJINは韓国語で長めのMCをした。
「自分はこんなに愛情を受けてもいい人物なのかと考えることがあります。自分はまだ至らないところがあります。皆さんにどうやって感謝を伝えたらいいかいつも考えています。皆さんのために心を尽くして体を張ることもありますが、まだまだ足りないと思っています。皆さんが幸せであるためにいろんなことに挑戦していきたいです。ARMYが僕のすべてです」

その後、アリーナエリアに降りて、ARMYにマイクを向け、最前列のARMYにハイタッチをしながら「Moon」を歌った。メインステージに戻り、ペンライトを振りながら、自分を信じ、一度きりの人生を力強く生きて行こうという想いを込めた「To Me, Today」をパワフルに歌い、コンサートを締め括った。
JINの背後のビジョンにはこれまでの「Run Jin」の映像が映し出された。過去の自分が今の自分を作っているということを胸に、誇りを持って前進して行こうというメッセージが見て取れる。JINは「世界のARMYに会うその日まで、RUNSEOKJIツアーは続きます」と力強く言い切り、充実した表情を浮かべた。
「#RUNSEOKJIN_EP.TOUR」は日本公演の後、アメリカ、ヨーロッパ公演が行われる予定だ。
ライター 小松香里
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