どのシーンがいちばんよかったかと聞かれた観客の答えから日本語を拾い、「かべどん?」と小首を傾げるマーチに、その場で“エア壁ドン”を実践して教える向井康二。右から、司会者、ユド、フルーク、ヒルの高校時代の同級生を演じたオカタ=スピチャヤ・ナ・ソンクラ
どのシーンがいちばんよかったかと聞かれた観客の答えから日本語を拾い、「かべどん?」と小首を傾げるマーチに、その場で“エア壁ドン”を実践して教える向井康二。右から、司会者、ユド、フルーク、ヒルの高校時代の同級生を演じたオカタ=スピチャヤ・ナ・ソンクラ
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「ジュンジ……かっこいい」

 照れた顔で、向井康二がタイ語で呟くように口にした。

 向井が日本人として初めてタイのテレビで主演を務めるドラマ「Dating Game ~口説いてもいいですか、ボス⁉~」の放送が、いよいよ今夜7月14日からスタート。同時に日本でも配信される。

 その前日13日、タイ・バンコクで「Love at 1st Episode」と名付けられた、主要キャストが観客と一緒に第1話を楽しむ試写イベントが行われた。じつは、キャストも観るのはこのイベントが初めて。向井とマーチ=チュターウット・パッタラガムポン、そしてフルーク=ナタット・シリポントーンとユド=タンタット・ターリンピロムの2組のリアクションが、スクリーンの隅に小さくワイプで映し出されるというスペシャル上映だ。

 照れくさそうに笑ったり、顔を見合わせたり、手を叩いたりしながら楽しそうに見ていた向井とマーチが、最も大きな動きを見せたのは、マーチ演じるヒルが夢を見ているシーン。

 向井は、目を大きく見開いて両眉を上げ、マーチとは逆側の腕を大きく上にのばしながら、ちらりとマーチを窺う。マーチは自分の顔をカメラから隠すように手で遮った。

 上演後のトークでそのことを指摘されたマーチは「恥ずかしい」「何も覚えてない」とコメント。

 一方、第一話の感想を求められた向井は、自身が演じるクールな鬼CEOのジュンジの名前を上げたあと、一拍置いてタイ語で「かっこいい」と一言。すぐに「ヒルは、とってもかわいい」と続けた。

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