スタッフにまかないを作るリュウジさん。今日はペペロンチーノ(撮影・松永卓也/朝日新聞出版写真映像部)
スタッフにまかないを作るリュウジさん。今日はペペロンチーノ(撮影・松永卓也/朝日新聞出版写真映像部)

 あっさり言われると「そんなもんかもな」と思ってしまった。

 今日もNGなしですよね? としつこく再確認してから下世話な質問もした。

 リュウジさん、モテますよね?

「昔よりモテるようにはなった気がするけど、変な女性が寄ってくるんですよ。初対面なのに距離が近すぎるでしょ!って人とか。

 密着に近いぐらいくっついてくる人が結構いて。おかしいよね。お金目当ての女性しか東京にはいないのかなと思う」

 爆笑してしまった。お金目当ての女性ばかりでなく、純粋にリュウジさんが素敵だと思って距離を縮める人もいると思うが。

「いやいや、そんなことない。もうね、完全防御体制ですよ。

 絶対に2人きりにならない、密室には行かない。身に覚えがないことでたたかれるなんて怖いから、ホント」

 警戒心が強くなっている。ビクビクしている感じではなく、どこかっぽい感じ。なぜそこまで警戒するのか。

「だって、女性が『リュウジさんにこれこれされました』って言われたら、もうダメでしょう。

 基本的にこの手の話は女性のほうが強いもん(世の中がどちらを信じるかという意味で)。そんなの、防ぎようがないでしょ。

 唯一の防御方法が『何があっても女性と2人きりにならない』。もはやリスク管理みたいなもの」

家庭のにおいゼロ

 リュウジさんは軽い下ネタこそ言うが、「女好き」のイメージがない。でも女嫌いではなさそうだ。

 ついでに言うと家庭のにおいも感じない。祖母と父親の話を動画でチラッと聞いたことがある程度。「家庭的な雰囲気を出さない」のはリュウジ流マーケティングの一貫か。

 将来的な結婚願望は?

「結婚願望、ないな。あまり家庭ってものが好きじゃないのかな。自分でもわからないです。これまでひどい思いはしてないけど、ものすごくいい思い出っていうのもなくて。

 マーケティングとして家庭的な雰囲気を出さないとか、そういうのはないです。そのへんはどうでもいいかなって」

 リュウジさんは2023年に物販もはじめた。オリジナルのカレーやスパイス、まな板や計量スプーンなどの台所用品、「バズレシピ」のロゴ入りエプロンなど。

「発売即売り切れ」を何度も見た。実業家としても成功しているわけだ。

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