![[撮影:蜷川実花/hair & make up 宮本佳和(BE NATURAL)/styling 服部昌孝/costume DIOR]](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/2/f/846mw/img_2ffb741ed1db5d3f5a9a2289269fa64f11172006.jpg)
圧倒的な存在感を示し栄冠を手にした今、バレーボール界のヒーロー・高橋藍選手が自身の描く青写真、コートの外の行動に込めた思いを語った。AERA 2025年7月7日号より。
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コートの中でポジティブにチームを牽引するとともに、シーズンを通じてコートの外も含めて示したのは、バレーの人気を高めたいという思いだった。記者会見などでの言葉がそれを示している。
「バレーボールをやっているからにはもちろん自分自身がトッププレーヤーを目指す、そのためにスキルを磨いていくことは大切です。それだけでなく、バレー界をもっと盛り上げたい、バレーをやりたいと思える子どもたちを増やしていきたいと思っています。そのための活動ができるのは注目されているときだと思いますし、そういう位置にいる選手がバレーの世界を変えていかないと何も始まらない部分があるので、自分はやっていきたいと考えています」
期待以上の結果を
バレーボールを発展させたいから、「バレーボールをまだ知らない人々にも見てほしい、魅力を伝えたい」と願い、言動で実践してきた。
「自分自身を知ってもらうことで、バレーボールにつなげたいと思っています。メディアに出るのもそのためです。例えば、スポーツと関係のない雑誌に出ることで『この人、誰だ? バレーボールの選手か』とバレーへの入り口になれたら。だから注目されること、期待されることでプレッシャーを感じることはありません。逆にそれはうれしいことで、素直に応えたいなというか、それ以上の結果を出していきたいと思います」
そして高橋は、「唯一無二の選手になりたい」と言う。
世界一の選手を目指す
「自分はバレーボール選手の中では今までいなかった選手になっていきたいという思いがありますし、バレーボールを夢のあるスポーツに変えていくための存在でありたい。例えば野球の大谷翔平選手、あれだけ結果を出したらメディアに出ることも含めて、色々すごいこともできる、それも一つの夢だと思います。それを自分はバレー界でやっていきたいなという思いがありますから、色々なことに挑戦していきたいです。