会見が行われた事務所
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東京選挙区の構図は激変?

 知名度も高く、元衆院議員でもある山尾氏の出馬で、東京選挙区の構図が大きく変わる可能性がある。中でも、中道系の政党から出馬予定の国民民主党の牛田茉友氏(40)や同党の奥村祥大氏(31)、立憲民主党の塩村文夏氏(46)、東京都議選で躍進した参政党のさや氏(42)といった候補が大きな影響を受けるとみられる。

 そこで会見翌日の2日、遊説中の国民民主党の奥村氏に聞いてみたところ……。

「私は政策もキャラクターも被らないので大丈夫と思います。大いにやっていただければいいと思います。(同党から立候補の)牛田さんは女性ではあるけれど、政策的にもキャラクター的にもあんまり被っていないと思います。私は全然、気にしてないです。誰が来ても勝つだけです」と語った。

 東大法学部卒で東京地検検事から弁護士となった山尾氏だが、司法試験には6回失敗して7回目に合格したことが知られている。会見でも、このエピソードに言及していた山尾氏。会見終了後に記者が、6年近く司法浪人をしていた知人が司法の道をあきらめたことを伝えると、「やっぱり、あきらめないのが秘訣ですね」と返ってきた。

「あきらめない」山尾氏の参戦で東京選挙区はさらなる激戦が予想される。都民の選択やいかに。

(AERA編集部・上田耕司)

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