中田竜太さん(右)、浜田亜理沙さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年6月16日号では、ともにボートレーサーの中田竜太さんと浜田亜理沙さん夫婦について取り上げました。

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夫25歳、妻25歳のときに結婚。息子(9)と3人暮らし。

【出会いは?】ボートレーサー養成所に104期生として入所。登録番号が隣同士だったことで、ペアを組むことになった。

【結婚までの道のりは?】養成所卒業後も連絡を取り合い、二人で会う中で交際に発展。「最高ランクのA1に昇格したらプロポーズする」と夫が妻に伝え、有言実行した。

【家事や家計の分担は?】家事分担はできる人ができることをする。食事は妻が担当。レース前は部屋の片付けと水回りの掃除を欠かさない。財布は夫婦別々。特に分担は決めていない。

夫 中田竜太[37]ボートレーサー

なかだ・りゅうた◆1988年、福島県生まれ。高校時代からボートレーサー養成所の入学試験を受けていた。高校卒業後に就職した翌年、2008年に104期生として養成所に入所。09年にデビュー。24年、最高グレードのレース(SGレース)「第51回ボートレースオールスター」に夫婦で出場し、そろって準優勝戦に出場した

 ボートレースを知ったきっかけは、オートレーサーだった父から勧められ、小学校の時に父親と観に行ったことです。「かっこいいな」と思い、ボートレーサーを目指すようになりました。

 養成所では生年月日順で登録番号が割り振られ、番号が前後だった妻とペアを組むことに。当時から仲は良かったものの、課題に取り組むことに必死で、女性として意識はしていませんでした。距離が縮まったのは卒業後です。

 今では夫婦で同じレースにも出場します。意識しているつもりはないのですが、フライングをしてしまうこともあるので、やっぱり意識しているんですかね(笑)。

 この仕事は危険が伴うので、子どもが生まれてからは妻に対して、「やめてもらっちゃってもいい」と思う気持ちが芽生えました。

 正直、その気持ちは今も抱いてはいますが、あえて考えないようにしています。妻の「走りたい」という思いを尊重し、子どもと一緒に応援しています。

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