
眞子さんは“そうではない人”
“異例”の公表にモヤモヤするのは、この「スタンス」に根源があると河西氏は指摘する。
「守谷さんのように出産当日に誕生時刻と性別をさらっと公表すると、一般的な言葉でいうところの“親戚付き合いがある”、皇室との結びつきがある感じがしますが、今回の眞子さんの場合は、これまでの公表とやり方を変えたことで、『そうではない人』という印象を受けます」
また、眞子さん第一子誕生公表に際して、吉田尚正皇嗣職大夫は「皇室を離れた方の事柄なので、静かな環境で過ごしてほしい」としているが、眞子さんを取り巻く状況は静かではなくなってしまった。
続報として、眞子さんの「里帰り」は弟の悠仁さまの誕生日に行われる成年式のある「9月」ではないか、秋篠宮さまや紀子さまが初孫と対面する前に眞子さんの義母・小室加代さんが会うのではないかなど、各媒体で報道合戦となっている。今回の異例の公表によって、却って静かに見守る環境ではなくなってしまったということだ。
今回の公表で変化してしまったこと
実は、「環境の変化」に関しては、河西氏もこう話す。
「宮内庁や秋篠宮家、そして眞子さんも“公表したからこれでおしまい”と思っているかもしれないですが、そうはいかないでしょう」
河西氏は、第一子誕生公表の“その先”を懸念しているという。
「眞子さんは、そもそもあのような形で小室圭さんと結婚して皇室を離れた方ですから、例えば、秋篠宮さまと紀子さまにとって初孫だからといって、簡単に里帰りができるわけでもない。佳子さまがブラジルに公式訪問に行かれましたが、経由地で姉に会うなんてことがあっても大騒ぎになる。一時的に日本に戻ってきたり、家族が対面したりするだけでも、言い方が悪いかもしれないですが、多くの人の『ターゲット』になるだろうことは否定できません」
静かに見守りたいとも思う一方で、河西氏は「そういう家に生まれたのだから、ある程度の説明責任がある。その責任を果たさないのであれば、国民の信頼関係が損なわれ、結果として皇室が国民の分断を招くことになりかねない。極論するならば、天皇制を無くすしかない」と指摘する。
眞子さんの第一子がよちよちと歩き出すころには、男の子か女の子かなど性別や近況も、ある程度、報じられるのかもしれない。
(AERA編集部・太田裕子)
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