働き始めて3年、リピーターも
「うちは男性キャストがメインだけど、女性キャストもいるんです。なので、レズ風俗というわけではないですね。お尻を使ったプレイは、危ないこともあるので、知見のある人だけが働いているんです」
みやさんは上京する前に、SMクラブで女王様をしていたこともあり、プレイの知識はあるという。
とはいえ、風俗遊びをする女性の姿が想像つかない。どんな女性が来るのだろう。
「年齢は、20代から60代までいろいろ。技術が売りなので、『そのプレイやってみたい』みたいな、いわゆる風俗遊びを求めてくる元気な女性か、性に悩んでいる女性の2タイプが多いですね」
すでに働き始めて3年が経ち、リピーターもいるという。
男性向けはメンタルが削られる
「今は、女性向けを週2日、男性向けを週1日で出勤しているので、私の中では女性向けのほうがメインですね。気が楽だし、楽しみながら続けられる。逆に、男性向け風俗は、メンタルが削られます」
その差はどこにあるのだろう。
「M性感だから、男性は受け身なんですね。私はコスチュームを着ているので服は脱がないし、体は触らせないというルールがあるんです。私はそれがちょうどよくて働いているのに、やっぱり触ってくる男性はいるんですよ。私は技術を提供して楽しんでもらいたいので、プレイの要望には応えるけれど、疑似恋愛を求められたり、道具扱いされたりすることは嫌ですね」
こうしたトラブルは、女性客にはなく、男性客特有のことだという。
高校までの性自認はレズビアン
そもそもみやさんには、男性に対する苦手意識があるようだ。これまでの恋愛遍歴も紆余曲折していた。
「高校までの自認は、完全にレズビアンでしたね。当時は、男性嫌悪があったんです。たぶん、子どものころに男子からいじめられていたことと、父親の影響があると思う。男性性の強い人が苦手なんです」
みやさんの両親は、小学校4年生のころに離婚している。父親は、実家で花農家を継いでいたが、ある日突然いなくなり、今ではどこで何をしているかもわからない。寂しさからか常に彼女がいるタイプで、養育費も払わなかったという。