
1日放送の「おしゃれクリップ」(日本テレビ系・よる10時)は、土屋アンナさんがゲスト。母娘二人三脚で歩んできた、波瀾万丈人生を語る。土屋アンナさんのインタビュー記事(前編)を再掲する(この記事は「AERA DIGITAL」に2025年4月12日に掲載されたものの再配信です。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。





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モデル、歌手、女優の3つの顔を持つ土屋アンナさん(41)。3度の結婚を経験し、現在は、2男2女の母として、にぎやかな生活を送っている。家事は協力し合っているという土屋さんに、子育てで大切にしていることを聞いた。
“子どもらしさ”を絶対に捨ててほしくない
――お子さんたちといい関係を築くために、大切にしていることはありますか?
いろいろな母親、父親がいるとは思うのですが、私自身は、世間の“母とはこうでなければいけない”という枠は持たないようにしています。だから、うちは親子での上下関係はなく、仲間みたいな感じなんです。
「勉強しなさい」「○○しなさい」ばかりを言わないようにしています。それぞれ違うタイプの子どもたちの素質を伸ばしてあげたいし、 “子どもらしさ”を絶対に捨ててほしくないんです。
もちろん人前にいるときは、「静かにしなさい」「食べ方に気をつけなさい」などと注意することはありますが、子どもらしさがない子は寂しい。泣いてもいいし、大きい声を出してもいい。それは“子どもの特権”なので。
―――現在、お子さんは、澄海(スカイ)君が20歳、心羽(シンバ)君は15歳、星波(セイナ)ちゃんが8歳、虹波(ニイナ)ちゃんは6歳です。さらに猫ちゃんは6匹いるんですよね。
生き物ばっかりです(笑)。動物は単なるペットではなく家族。子どもたちも猫のトイレ掃除をしたり、ごはんをあげたりと、みんなでお世話をしています。「猫のごはんがなくなっているから、入れなきゃ」とか、自主的な作業をみんなでする。サークルのような環境なので、学ぶことが多いんですよね。
動物から教えてもらうことはとても多い。生も死もあることをきちんと理解し、一緒に生きていこうかと。動物からは形のないものをいっぱいもらえます。言葉が通じない分、ダイレクトに愛情がくるし、嘘をつかないんでね。
――お子さんに教えているルールは、ありますか?
「嘘をついたり、人を傷つけたりは、自分も息苦しくなるからやめときな」とは教えています。そうはいっても、人は嘘をつく。私も嘘をつくんですよ。それも子どもたちに言う。「ママも嘘つくなって言っているけど、嘘ついちゃっているよ。大人は大変でね。でもいい嘘もあるし、線引きが難しい。なぜ、嘘をついちゃいけないのかというと、つじつまを合わせるために嘘に嘘を重ねていくことになり、自分が苦しむことになるから。特に“人を傷つける嘘”は、全部自分に返ってきてしまうからしないほうがいいよ」って。