関根麻里(せきね・まり) タレント。1984年、東京都生まれ。2006年5月に、Emerson College(米国ボストン)を主席で卒業。25年4月からTBSラジオ『やる気スイッチラヂオ アストルム』、TOKYOFM『笹川平和財団 presents The Power of Not Knowing』でパーソナリティを務める(photo 本人提供)
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 英語が堪能なタレントの関根麻里さん(40)は、2児の母でもある。関根さんの夫は、韓国人歌手のKさんだ。「目指せ、トライリンガル!」をモットーに子育て中の今、「語学習得は難しいですよね」と明るく笑う。幼少期にインターナショナルスクールに通って英語を身につけた関根さんは、子どもたちにどう外国語教育をしているのだろうか。

【写真】関根麻里 父に学んだ「人生って楽しい」

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――現在9歳と5歳の娘さんには英語教育をしていますか?

 はい、より多くの人とコミュニケーションを取ってもらいたいと思っているので、幼少期から日本語・英語・韓国語で絵本の読み聞かせをしてきました。夫は韓国人なので、「目指せ、トライリンガル!」ですが、なかなか語学習得は難しいですよね。楽しく続けることが大事だと思っているので、子どもたちが興味を持ってやりたいと思えるサポートを心がけています。

――娘さんたちは外国語は好きですか?


 根本的に人とコミュニケーションを取ることが好きみたいです。小学4年生の長女は3、4歳の頃、リスニングはできてもスピーキングに抵抗がある感じでした。より流暢に自分の気持ちを伝えられるのは日本語の方だったので、細かいニュアンスを英語で伝えられないもどかしさがあったようです。そんな長女は、5歳くらいの時に英語力が一気に伸びたと感じます。外国人のお友達と仲良くなった際、「その子と遊びたい!」という気持ちが高まり、その影響で英語の吸収力が上がりました。少しずつ相手とやり取りができるようになり、自信もついていったように見えました。

楽しいと思えることは続けられる

――関根さん自身、4歳からインターナショナルスクールに通われていますが、英語習得の流れは記憶にありますか?

 振り返ってみると、最初は友達と遊びたい、先生と話したいという気持ちから、必要な言葉を覚えていったと思います。「一緒に遊ぼう」「トイレに行きたいです」「おなか空いた」などです。通っていたインターでは週に1回、先生と1対1で話をする時間がありました。その時間が待ち遠しくて、「やった! 先生ともっとお話ができる!」と、先生を独り占めできることが嬉しかった思い出があります。楽しいと思えることは、自然と続けられるのだと思います。

――関根さんのお母さんも英語が堪能だったとのことですが、やはり親が楽しそうに外国語を話しているのを見て、子どもは「こうなりたい」と思うのではないでしょうか。

 そうですよね。実際、私が外国人の友人知人と英語で話すことは、娘たちに良い影響を与えていると思っています。話の輪に入りたくて、さらに英語に興味を持つと思うんです。やっぱり「楽しい」というのがベースになりますよね。いくら私が「英語を学ぼう」と言ったところで、本人の気が乗らないと習得は難しいと思っていて。一緒に英語の絵本を読んだり、映像を見たり、本人が興味のあることに寄り添っていくことが大事なのではと思っています。

 長女の場合、そうした積み重ねにより、少しずつ自信を得て、本人の表現力にも繋がっていったんだと思っています。

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