
下ネタもいとわない“野生児”
そんな田中が“再ブレーク”したのはバラエティー番組だった。
「海釣りが趣味という田中は、鬼気迫る表情で雄たけびを上げながら謎の古代魚や高級魚を釣り上げるなど、玄人はだしの腕前を披露しました。また、麺をすする音が嫌いで、おわんからできる限りのそばをすくいあげて一気に口に突っ込むといった独特のクセを番組で告白するなど、見た目とのギャップが人気になっていきました。一時期、出演していたバラエティー番組では、下ネタを繰り出して笑いを誘っていたこともあります」(週刊誌の芸能担当記者)
田中は、昨年亡くなった火野正平さんが10年以上ランナーを務めた人気番組「にっぽん縦断 こころ旅」(NHK)の後継ランナーに抜擢された。このきっかけも以前から火野さんが「あいつ(田中美佐子)は面白いよ」「美佐子は女正平」「オテンバでおちゃめ、野生児や」とベタほめしたのがきっかけだったといわれる(「ENCOUNT」25年4月18日配信)。
「男っぽい性格に加え、年齢を重ねた魅力がにじみ出て、それがまた味になっていますよね。最近も、人気ドラマ『きのう何食べた?』で、主人公の西島秀俊さん演じるシロさんの料理仲間兼相談相手として、ほどよい距離感の隣人キャラを演じていました。以前、インタビューで『43歳で娘を産んでからは、自然と子育てが本業になり、女優はバイト』と語っていたのですが、そんな自然体の意識があるからこそ、等身大の女性を嫌みなく演じられるのかもしれません」(前出のテレビ情報誌編集者)
芸能ジャーナリストの平田昇二氏は田中についてこう述べる。
「田中さんは長女が成人したのを機に、23年に離婚を発表しました。当時は離婚に関するさまざまな報道もありましたが、どちらか一方が悪いという内容でもなかったですし、今の活躍ぶりを見ると、仕事上で離婚のダメージはなかったように思われます。一方、2年前にはバラエティー番組『ぽかぽか』の『牛肉ぴったんこチャレンジ』のコーナーで番組史上初めて、ぴったり300gを切り出すチャンレンジに成功し、2kgの肉塊をゲットして大喜びにしていました。そうした女優然としていない、無邪気な姿が多くの視聴者から愛されるゆえんでしょう」
年を重ねながらも「かわいらしさ」を失わないところが、田中の大きな魅力だろう。
(雛里美和)
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