普段、自分がどれだけ笑い声に乗せられてるのか思い知りました。ありがたいんだねぇ、笑いって。
3日目からは「笑ってください。無理しなくていいからあくまで自然にね」とお願いしました。といっても、その空間には私以外は、らくごカフェ青木氏、店長、マネージャー、タケちゃん(仮)、他1名の計5人しかいないのですが。
しばらくやってるとタケちゃん(仮)がまるで笑っていないことに気づきました。懸命に仕事してるのはわかりますが、もうちょっと笑ってもいいだろうが、タケちゃん(仮)よ。元芸人としての意地でしょうか。
3日目、終了後。
私「タケちゃん(仮)、おもしろくない?」
タケちゃん(仮)「そんなことないす」
私「笑うほどじゃない?」
タ「いや、笑ってます」
私「笑ってないよ」
タ「メチャクチャ笑ってます」
私「うそつけ」
タ「すいません」
私「うそついてたのか!」
タ「はい、ちょっと」
私「なんだよ、それ!」
タ「フフ」
私「いま笑ってんじゃないよ!」
落語って「慣れ」が肝心
その日からタケちゃん(仮)を笑わせることだけを目標に10日間(10日目は鈴本演芸場で)、私は頑張りました。10日間やり続けるってすごいですね。9日目あたりからようやくタケちゃん(仮)が笑ってくれるようになりましたよ。
タケちゃん(仮)いわく「なんか落語で笑うコツがわかってきました」。
なんだよ、「コツ」って。
いや、でもそうなんだよな。落語って「慣れ」が肝心なんです。とりあえずわからないままに聴き続けると、なんとなく聴くコツ、笑いドコロが肌でわかってくる。
生配信の視聴者も10日連日で1万人超に。無料とはいえ落語の配信としては多いほうじゃないかな。途中からスーパーチャットも導入し投げ銭も頂戴しました。
何よりそのYouTubeがきっかけで、コロナ後に寄席や落語会に足を運んでくれる人が増えたのがありがたい。