
「コナン」に頼る日テレの“危機感”
だが、今年に関してはやす子に匹敵するほどの好感度パワーを持つタレントは見当たらず、「24時間テレビ」を取り巻く状況は昨年よりも厳しいものになりそうだ。
そうした中、同局が今年の「24時間テレビ」の成功に向けて投入した“秘策”が業界内でも話題となっている。番組制作会社のスタッフが明かす。
「日テレは4月24日に今年の『チャリTシャツ』のデザインを『名探偵コナン』などの作品で知られる漫画家の青山剛昌氏が手掛けることを発表しました。作品のメインキャラクターの江戸川コナンら『少年探偵団』の5人のキャラクターを描き下ろしたイラストがすでに披露されており、青山氏の『みんなで話すことで、楽しく世の中を歩んでいける』という思いが込められているそうです」
1996年から放送されているアニメ『名探偵コナン』は日本のみならず海外でも高い人気を誇り、劇場版が3年連続で興収100億円を突破するなど映画化も大成功。同局にとってはキラーコンテンツの一つとなっている。
「今年はついに伝家の宝刀である『コナン』とのコラボを“解禁”したわけですから、耳目を集めるのも当然です。逆にいえば、それだけ日テレ側の『24時間テレビ』に対する危機感が感じられます」(同)
SNS上では7月1日の『チャリTシャツ』取り扱い開始を心待ちにする声がある一方、「コナンに便乗するなよ」や「コナンを金集めに利用するな」など嫌悪感をあらわにしたコメントも散見される。また、「どうせなら24時間テレビではなくコナンをもっと放送すればいい」「コナンに24時間テレビの闇を暴いてほしい!」といった辛辣な意見も見受けられる。
コナンは今年の「24時間テレビ」を救うことができるのか。
(立花茂)
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