[撮影:蜷川実花/hair & make up Takayuki Tanizaki(Fats Berry) Takahiro Hashimoto(SHIMA)/styling Takeshi Sakazaki(StyleLAB.) Masashi Iimura(StyleLAB.)/costume kiryuyrik GALAABEND Obelisk]
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 GLAYはデビュー30周年記念のベストアルバム収録の新曲「悲願」で、小田和正さんとのコラボを実現した。これまでさまざまなアーティストと活動をともにしたGLAYの思いとは──。AERA 2025年5月5日-5月12日合併号より。

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──TAKUROは4人の性格を「やたら素直で誰に対してもオープン」と評する。それもあって多種多様なアーティストとのコラボが実現してきた。TERUが長年憧れてきた小田和正とは30周年記念ベストアルバムに収められた新曲「悲願」でデュエットが実現。長い年月を重ねたからこその死生観が宿った楽曲だ。

TAKURO:ここ1年だけでも小田和正さん、LUNA SEA、ENHYPENとさまざまな世代と一緒に音楽を鳴らしてきました。そんな風通しの良さもGLAYの好きなところです。

TERU:08年のap bank fesで小田さんのライブを観る機会がありました。非常にハイトーンで歌われるし、ガンガン走っていて「僕もあんな60代になりたい」と感動しました。小田さんのコーラスワークを参考にさせてもらうようにもなって、30周年タイミングで「絶対にご一緒したい」と思ったら叶いました。77歳という僕の父親と同じ年の小田さんが歌う姿を見て一層憧れましたし、今後のボーカル人生にとっても大きな経験になりました。

TAKURO:レコーディング中に歌詞を見ながらTERUの歌を聞いていて「これが悲願じゃなかったら何なんだ」と思って珍しくすぐに曲名が決まりました。悲願は仏教用語で「ブッダが人々が苦しみから解放されるよう願う」という意味があるのですが、小田さんもTERUも現代人の痛みや苦しみを歌で和らげてきたと思っています。昔の僕らだったら出せない重みがあり、小田さんとだからこそ伝わる曲になりました。

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