4月30日のみずほPayPayドーム、リードされた終盤8回とはいえ確かに空席が目立つ…(写真提供・日刊スポーツ)
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阪神日本ハムソフトバンクの3球団がホームで苦戦している。地域密着のお手本のような3球団だが、今季はロードで強い「外弁慶」状態が続いているのは何故なのだろうか。

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開幕前は優勝候補に挙げられていた3球団だが、開幕からホームでの勝ち数が伸びない。5月1日時点のホーム勝敗は、ソフトバンクが2勝11敗1分(同ロード7勝5敗1分)、日本ハムが3勝10敗(同ロード12勝2敗)、阪神が4勝8敗1分(同ロード10勝4敗)だ。

「開幕から1ヶ月なので騒ぐ必要もないが、普段と違ったスタートになった感じはしているだろう。特にソフトバンクは怪我人も続出して最下位に低迷しているので、多少の焦りはあるかもしれない」(在京球団編成担当)

ソフトバンクは昨年まで正捕手を務めた甲斐拓也がFA権を行使して巨人移籍。守備の要を失ったことに多少の懸念の声も聞かれたが、巨大戦力を誇るだけに優勝候補筆頭とも言われていたが……。

「レギュラークラスが次々と離脱した。ホームで勝てないことで、みずほPayPayドームには空席が増えるという悪循環にも陥りつつある。福岡のファンの熱い声援を力に、1つずつ勝っていきたいのだが……」(ソフトバンク関係者)

野手陣には怪我、故障者が続出している。主軸の近藤健介、柳田悠岐、正木智也、周東佑京、今宮健太が相次いで離脱するなど、開幕戦のオーダー中8人が一軍にいない非常事態。ホームで勝てず主力選手もオーダーに名を連ねない状況だけに、球場には空席も目立つ。

「主力が復帰してくればチームも上向きになる。球場への客足も戻り雰囲気も良くなるなど、全てが好循環を始めるはず。そこまでは上位球団に離されないように、何とか戦っていくしかない」(ソフトバンク関係者)

「外弁慶という以前に怪我・故障者が続出で戦える状況になっておらず、それが結果に直結している」(在京球団編成担当)というのがソフトバンクの現状だ。

日本ハムと阪神に関してはホームで苦しい戦いを続けながらも上位をキープしており、「心配ないだろう」という声が多数だ。

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