自然と肉が食べられなくなった

 また、動物性食品を一切口にしないヴィーガンとしても知られるソニン。「朝日新聞GLOBE+」(2021年11月9日配信)ではヴィーガンになったキッカケについて、役作りに向けた減量でマクロビオティックを実践したところ、その後、自然と肉が食べられなくなったという。一方、自身はミュージカル俳優の中ではタフなほうだと告白。ロングランの公演で毎回、同じパフォーマンスをするために栄養管理を大切にしており、玄米のおにぎりを冷蔵庫に作り置きし、栄養重視でプロテインや炭水化物を摂っていると話した。また、普段は納豆、湯葉、フムスなど、大豆からタンパク質を摂っているという。

 そうしたストイックな姿勢だからこそ、常に良いパフォーマンスを発揮でき、現在の評価につながっているのだろう。

「私生活では独身を貫いていますが、自身の結婚観について、結婚したくないというわけではないとインタビューで明かしています。とはいえ、周りの同世代の中には『結婚ってする必要ある?』という人もいて、今の時代はその考え方もアリなので、妥協はしたくないと思っているそうです。また、焦って自分を見失ってしまう判断をしたくないとも。それゆえ、確信が持てるパートナーに出会ったら結婚しようと考えているそうです。そんな芯の強さもあるからこそ、凛とした雰囲気の役柄もハマるのかもしれません」(同)

 芸能評論家の三杉武氏はソニンについてこう評価する。

「ソニンさんはEE JUMPのメンバー時代から、プロ意識の高い優等生のイメージがありました。03年に出演したドラマ『高校教師』では、ホストにのめり込む高校生を好演しました。その後は徐々に舞台に活動の主軸に置くようになりましたが、12年には芸能活動を休止し、演技の勉強のために米ニューヨークに1年間の留学を果たし、帰国後はミュージカル、ストレートプレイを問わず多数の舞台作品に出演しています。演技力には定評のあるソニンさんだけにドラマや映画などの映像作品でのさらなる活躍にも期待したいところです」

 舞台で鍛えられた本格派女優としての風格も感じさせるようになったソニン。40代になり、ドラマでどんな役を演じていくのか楽しみだ。

(丸山ひろし)

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