
玉木代表は3月18日の定例会見で、党本部が主導して、調査にあたっていることを明らかにし、「県連レベルの対応に任せていた。必ずしも納得できるものではなかったので、党本部で引き取った」などと説明。工藤市議のもとには3月下旬、国民民主党ハラスメント対策委員会・倫理委員会合同チームから、ヒアリングの通知があり、日程が決まりそうな一方、ほかの3人にはヒアリングの通知はないという。
玉木代表は、直訴があったにもかかわらず、対応が遅れたようにみえる。4月8日の会見で、筆者は質問した。
「玉木代表は昨年からある程度、事態を知っていたにもかかわらず、何も動いてくれなかったと離党者から聞いている。なぜなのか」
玉木代表はこう答えた。
「党本部でハラスメント対策委員会と倫理委員会の合同の調査委員会を立ち上げ、円より子衆院議員をヘッドに、弁護士も入れ、調査、ヒアリングを行っている最中だ。結果が出るまでは予断を与えるので、コメントは控えたい」
国民民主の会見や演説会場に頻繁に出没し、ネット上で“フリーホッター”の通り名を持つフォトジャーナリスト・堀田喬氏が「ちゃんとやってください」と直言すると、玉木代表はこう述べた。
「ハラスメントに関しては、非常に厳しい目が社会全体で注がれている。『この程度は受忍限度だ』と言われたようなことも、今は厳しく捉えられるということを認識している。調査に手心を加えたり、甘くしたりするつもりは全くない」
千葉県連をめぐっての一連の騒動。当事者である同県連幹事長の天野氏は4月7日夜、取材に対して調査中を理由に「今の段階では私は、内容を含めてお答えできない」などと述べるにとどめた。