「今年はキャンプ地・沖縄が歴史的な寒さだったので、コンディションも仕上がっていないのではないか。本拠地・仙台も寒いので無理をして故障するのが一番怖い。しばらくは慎重な形になるかもしれない」(楽天関係者)
開幕戦では「完全試合阻止の一撃」を放ったとはいえ、本調子にはまだ遠い感じがするため心配の声も聞かれる。
「注目を集めることで大きな重圧もかかる。結果を出さないと周囲から色々言われるのは、本人が一番わかっている。今はSNS等で過激な意見も届いているだろうから、心配な部分はある」(楽天OB)
「辰巳の場合、奥様のSNS発信も賛否両論を呼んでいる。二人ともに精神的に強いタイプだろうが、今の時代の誹謗中傷は想像を超えたものも多い。今後を考えれば、少しだけでも自重した方が良いと感じる時もあるが……」(在京テレビ局スポーツ担当者)
辰己のみでなく、実業家・セリーナ夫人共々に「炎上」するシーンも見かける。「(YouTuberとしての)ビジネス的にはおいしい」かもしれないが、プロ野球選手としての今後にはプラスにはならないだろう。
「『WBCを目標にする』『打球角度を大事にしたい』と野球には真剣に取り組んでいる。将来のメジャー挑戦も本気で考えている。ここから先、さらなる覚醒にも期待できる。だからこそ、野球だけに集中する日が来てくれれば良いと思う時もある」(楽天関係者)
「コンディションが上がってくれば普段の姿に戻ってくるはずだが……」(楽天OB)との声も、可能性の大きさを誰もが感じているからだ。プロで何年か結果を残して浮ついてしまい、消えていった選手は数多い。辰己がどのような道を歩むかは、今季にかかっているといっても過言ではない。真のスーパースターになれるのか、今までのメッキが剥がれるか、重要な年になりそうだ。