秋篠宮家の長男の悠仁さま3歳の夏。ご機嫌な様子で静養先の那須御用邸の敷地で遊んでいる=2010年8月、那須御用邸、宮内庁提供
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 4月5日、秋篠宮家の長男の悠仁さまが筑波大学(茨城県つくば市)で入学式に出席した。進学先の生命環境学群生物学類は「国内最大規模の生物学科」と言われ、悠仁さまの学びも広がってゆきそうだ。ご家族の愛情に包まれ、3歳のときには「サル山で遊びたい」と動物園で駄々をこねたあどけなかった悠仁さまは、18歳の成年をむかえた高校で生涯の友人と出会った。これから始まる大学生活でも、かけがえのない友や恩師との出会いが待っていることだろう。 

【写真】悠仁さま筑波大学入学で紀子さまの「手作り弁当」ともお別れ 「サル山で遊ぶ」と駄々をこねた3歳の親王も大学生に

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 大学で生物学を本格的に学ぶことになった、小さなころから生き物が大好きな悠仁さま。秋篠宮家の宮邸には大型犬から、殿下がご研究されている鶏、70センチにもなるネズミのマーラまで、さまざまな生き物に囲まれている。

 秋篠宮さまは知人に、

「庭には、マーラがスタスタと歩いているんです」

 こう冗談めかして語り、さらにこう笑って話したという。

「芝刈りまでやってくれるんですよ」

 悠仁さまは3歳を過ぎたころから、東京・上野公園にある「恩賜上野動物園」に、母の紀子さまとしょっちゅう遊びに来ていた。

 元園長の小宮輝之さんはかつてこんな話をしてくれたことがある。

 小さな悠仁さまが、こんな駄々をこねたことがあった。

「サル山に入って僕も一緒に遊びたい。えさをあげたい」

「ここは入れないのよ」

 紀子さまが優しく説明して、なんとか大人しくなったという。

ご両親とともに、お茶の水女子大学付属幼稚園の卒業式に向かう悠仁さま。紺のブレザーにネクタイ、半ズボン姿で秋篠宮さまにならい両手をそろてあいさつをする様子が可愛らしい=2013年3月、14日午前9時すぎ、東京都文京区、JMPA

 13年3月14日、悠仁さまは3年間通ったお茶の水女子大学付属幼稚園を卒園した。

 ご両親と卒業式に向かう悠仁さまは、ブレザーにストライプのネクタイを合わせた半ズボン姿。建物の前で出迎えた園長先生に秋篠宮さまがあいさつをすると、悠仁さまも同じように手を前で組みペコリとお辞儀。報道陣にお祝いの言葉をかけられると恥ずかしそうに、とても小さな声で、

「ありがとうございます」

 と口を開いた。秋篠宮さまは笑いながら悠仁さまの肩に手をのせ、紀子さまも嬉しそうに小さな悠仁さまの顔をのぞきこんだ。

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