
政界から引退したように思われていたが…
惨敗した蓮舫氏は外部との連絡手段をメールのみにし、「戦闘服」だった白のジャケットも全て処分。噂されていた衆院東京26区への出馬もなく、政治から事実上引退した。そうした蓮舫氏を次期参院選に引っ張り出そうというのは、立憲民主党がその「知名度」に期待を寄せなくてはならない理由があるからだ。
24年10月の衆院選で、自民党は公示前勢力から67議席減の191議席しか獲得できず、公明党も7つの小選挙区を含む8議席減の24議席にとどまった。後に無所属で当選した三反園訓氏や広瀬健氏が自民党に入党したが、いまだ与党は半数を制していない。
一方で立憲民主党は、公示前から50議席を増やしたものの、比例区での得票は7万2000票しか増加せず、小選挙区では147万5000票を減らした。同じ民主党系の国民民主党が、小選挙区と比例区に大幅に得票を増やしたのに比べると、勢いに大きな差が見える。国民民主党は次期参院比例区で10議席の獲得を目標としている。その影響はかつて同じ政党だった立憲民主党にも及ぶはずだ。
立憲民主党は19年に参院選比例区で約792万票を得て、8議席を獲得。22年には約680万票を得て、7議席を獲得した。19年の比例区では岸真紀子氏(自治労)が約15万票でトップを占め、水岡俊一氏(日教組)、小澤雅仁氏(JP労組)、吉川沙織氏(情報労連)、森屋隆氏(私鉄総連)と、5人の労組の組織内候補が上位を占め、川田龍平氏、石川大我氏、須藤元気氏がその後に続いた。
22年の参院選比例区では、辻元清美氏が42万9000票を獲得してトップを占めた。なお辻元氏は私鉄総連の支援(19年の参院比例区での森屋氏の得票数から約10万票と推定される)を受けており、辻元氏の純粋な個人票は約30万票ほどだと思われる。
参院選比例区では、1人が当選するにはおよそ100万票が必要とされる。しかも蓮舫氏は、辻元氏ほどの個人票が見込めない。今年初め、こういう話が立憲民主党内でささやかれた――「蓮舫氏が次期参院選で比例区から出馬する場合、得票数は15万から20万だろう」。