[撮影:蜷川実花/hair & make up 宮本春花/styling 横田勝広(YKP)/costume エトロ]
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 4月21日スタートのドラマ「あなたを奪ったその日から」にキーパーソンの一人として出演する阿部亮平さん。オファーを受けた心境を語った。AERA 2025年4月7日号より。

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――近年、俳優としての仕事が続いている。出演最新作はドラマ「あなたを奪ったその日から」(カンテレ・フジテレビ系)。食品事故で子どもを失った母親(北川景子)が事故を起こした惣菜店の社長(大森南朋)を恨み、復讐を果たそうとする物語だ。阿部は、多様な顔を見せる家庭教師、玖村毅を演じる。

 取材を行ったのは、クランクインからわずか数週間後。お芝居をすることの楽しさや難しさをどのように日々感じているのだろう。

阿部亮平(以下、阿部):俳優のお仕事は正解が一つではないところが奥深く、毎回悩まされるところでもあります。これまでは、どちらかというと真面目な役であったり、正義感の強い役をいただいたりすることが多かったのですが、今回はドロドロした部分もある物語で、自分としては挑戦だな、と思っています。

 オファーをいただき、初めてプロットを読み、役どころを知ったときも「大きな挑戦だな」と感じ、覚悟を決めなければ、と自分に言い聞かせるような感覚がありました。物語全体は復讐劇であり、役柄についてはあまり詳しく語れない部分もあるのですが、単なる家庭教師で終わることはなさそうですよね(笑)。

チャレンジングな役

 マネジャーさんとも「だいぶチャレンジングな役になりそうだね」といった言葉を交わしたことを覚えています。自分の役どころや物語を一度しっかり噛み砕いたうえで「よろしくお願いします」とお返事しました。

――覚悟を伴うほどの挑戦を受け入れよう、と思ったのはなぜだろう。

阿部:ストーリーがものすごく面白かった、というところはこの役を演じてみたい、と感じた大きな要因の一つかもしれません。そして、主演の北川さんはじめ、大森さん、筒井道隆さんと、とても豪華な俳優さんたちとの共演を通して吸収できることがたくさんありそうだな、と感じました。加えて、僕自身が物語のスパイスの一つになれたらいいな、という思いもありました。

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