Koki,(写真:REX/アフロ)

バラエティーで持ち上げられ過ぎた

 芸能評論家の三杉武氏はKoki,についてこう述べる。

「有名芸能人の次女という出自に加えて、デビュー時もブルガリやシャネルといった海外ハイブランドのアンバサダーに若くして起用されたことで、最初は悪目立ちしてしまった部分もありました。昨年出演した『しゃべくり007』でも“芸能界最強遺伝子”などと過剰に持ち上げられる中、家族に関するトークを所望された結果、本人の意に沿わない形で2世タレントのネガティブな部分が強調されてしまいました。その点、『イッテQ』に関しては、幼い頃から慣れ親しんでいた好きな番組ということもあってか、終始自然体で番組のノリや企画を楽しみつつ、共演者に対する愛着やリスペクトも画面越しに伝わってきました。Koki,さんの素に近い魅力が出ていたので、親近感をおぼえた視聴者も多かったのではないでしょうか。一方、女優業としては、今回の『女神降臨』が公開前から注目を集める話題作ということもあり、今後の女優人生を占う作品の一つとなりそうです」

 バラエティーや映画でその実力が認められていくにつれて、大物2世タレントというイメージは薄まっていきそうだ。

(雛里美和)

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