別の元秘書Cさんも、玉木氏のスケジュール調整にからみ、理不尽な仕打ちを受けた話を打ち明けた。
「移動の時間を考えると街頭などの予定は一日に10件程度しか入れられないんです。でも、玉木さんは支持者から声をかけられると承諾してしまうから、1カ月や2カ月前に約束していた陳情や会食にも遅れてしまう。後援会からは『約束した時間になぜ来られないんだ』『なぜ予定の30分前にリスケするんだ!』などのクレームがたびたび入りましたが、それを玉木さんに伝えると『秘書は謝罪するのが仕事だろ』『仕事ができないなら辞めてくれ』って言われました」
さらに、「謝罪するだけならまだしも、玉木さんは先方に『ほんま、すいません。うちの弟子(秘書)の出来が悪くて。もうこんなことないようにします』とすべてこちらのせいにしていました。耐えられなかったです」と語った。
元ボランティアスタッフのDさんは、選挙期間中に移動中の車内で秘書が怒鳴られていた様子を見ていたという。
「選挙前は特にヒステリックになっていました。機嫌が悪く、後部座席から前の席を蹴っていたこともあって、見るに堪えない光景でした」
選挙前は常にピリピリして敏感
2010年代の初めから玉木氏の元秘書をしていたというEさんもこう話す。
「一部の市議や秘書に対して、人格否定ととられかねない発言をしていたのは事実です。選挙は職を失うかどうかの戦いということもあってか、常にピリピリして敏感になっていました。でも、このご時世、やはりだめだと思います」

地元で同年ごろから玉木氏を支援するボランティアの中心役をしてきたという、経営者のFさんは、筆者が玉木氏の秘書らへの暴言について話を聞きたいと伝えると、こう切り出した。
「ああ、玉木の“いじめ”な。わし、あいつに何回か言うたことがあるんですわ。『いじめなんかするな』と」
約5年前、玉木氏から罵倒されたり、暴言を受けたりした秘書や市議、事務所スタッフから頻繁に相談を受けていたというFさんは、据えかねて玉木氏に直接話したという。
ある日、空港に向かう玉木氏を引き留め、玉木氏や妻、さらに別の男性が乗る車の中でFさんは、
「(秘書らに)いじめなんかするな。何考えんとんのか」
「若い人を育てるのが仕事なのになぜ辞めるようなことする。地元の若い秘書を大事にせえ」
などとしかった。そのとき玉木氏は「すみません。気をつけます」と繰り返したという。
しかし……。