静岡駅前を練り歩く椎葉賀津也氏(撮影・上田耕司)

 党静岡県連の幹部に榛葉氏について聞くと、

「榛葉さんは玉木さんの役職停止中、代わりに全国をまわって選挙準備や候補者探しなどもしていました」

 と榛葉氏が玉木氏の役割の一部を担っていたと話した。

 政治活動以外では、根っからのプロレス好きで、初代タイガーマスクの佐山サトル氏が率いるプロレス団体のコミッショナーを務めていたという一面もある。

「支持者らと写真を撮るときには、プロレスのファイティングポーズをとって、そこから『正論パンチ』と言ってパンチを繰り出すポーズをよくとってますね」(前出の県連幹部)

「大ファンです。ユーチューブを朝から晩まで見ています」

 そんな榛葉氏は普段、「趣味は玉木雄一郎です」と公言している。静岡駅近くの繁華街を歩きながらその訳をたずねると、 「そのままですよ。趣味は玉木雄一郎です。玉木はみんなを守るから」と榛葉氏。

 そう言っていたが、かつて自民党の二階堂進・元内閣官房長官(故人)が「趣味は田中角栄」と言っていたのをなぞっていると、ユーチューブで本人が言っていたのを後で見た。ちなみに、その二階堂氏もプロレスのコミッショナーをしていたという。

 いろいろな話をしているうちに、色とりどりのネオンが灯る飲み屋街の通りに入った。榛葉氏は「飲みたいなぁ」とつぶやくと、「ヤバイ、AERA(dot/デジタル)に載って、今度は榛葉賀津也 が(役職停止に)なっちゃうよ」と冗談めかした。自治体関係者によれば、「榛葉さんはお酒がめっぽう強い」のだという。

 再びユーチューブ情報で恐縮だが、休まず働く玉木氏がのどを痛め、医師に「48時間何もしゃべらなければいい」と言われたが無理だろうという話をした流れで、榛葉氏は「2日間酒を飲むな、というのは無理だな(笑)」と話していた。

 榛葉氏を中心とした一行が信号で立ち止まっていると、白いTシャツ姿の女性が榛葉氏に近寄ってきた。

「私、大ファンなんです。足が長いからかっこいいですね。“推し”がいっぱいいます。ユーチューブを朝から晩まで見ています。この頃はティックトックも」と話しかけてきた。 

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