プロレス好きの榛葉賀津也幹事長。静岡駅前の繁華街で「正論パンチ」!(撮影・上田耕司)

 榛葉氏は「ハハハ。誰かがやっている。私はほとんどやっていない」と笑って返した。

 ちなみに、以前の記者会見で榛葉氏は、女性記者から「推し活」について聞かれた際、「推し活? 串カツなら知っているけど」とおやじギャグを披露していたが……。

 しかし、地元とはいえ、ここまでの人気とは予想外ではあった。

 この日の最後、報道陣の囲み取材があり、筆者が「玉木さんが役職停止中に榛葉さんの人気が上がったのでは?」と質問すると、 

「皆既日食で太陽が隠れたんだね。月を見る人がいなかったんじゃないの。私は何も変わってないから」

 と答え、玉木氏を「太陽」に、自身を「月」に例えて表現した。

 そこであえて、「玉木さんの不倫問題はもう響いていませんか」とズバリ質問してみた。

 すると……。 

「それは玉木の問題です。われわれはそれぞれプライベートで悩みがあったり、転んだり、失敗したりする。だけど、そういう時こそみんなで支える。玉木のプライベートの問題がわれわれの政策や党勢に影響があっていいわけない。幸いにして、支持率はずっと上がった。支援者のみなさんに感謝したい」 (榛葉氏)

「『売れない地下アイドル』時代が長かったよね」

  一方の玉木氏。役職停止処分を終える直前の3月1日、JR川崎駅前にいた。党神奈川県連が開いた演説会で、集まった数百人の聴衆にこう語った。

「本当にみなさんに感謝を申し上げたいのは、よく私たちを見つけてくれてありがとうということ。きょうもどこかの職場の片隅で一生懸命、自分に与えられた責任を黙々とこなしている多くの人がいるんですよ。そういう人にこそ、光を当てる政治をやっていきたいと思います。長年、われわれも見つけられなかったわけです。『売れない地下アイドル』時代が長かったよね」

 朝日新聞の世論調査では、昨年10月に2%だった支持率は、11月以降、10%超を維持している。

 そして、玉木氏も最近の榛葉氏の“推され”状態について強く認識しているようだ。自身のユーチューブで、「榛葉幹事長の定例会見がバズっている」と話していた。

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