愛子さまが23歳の誕生日を迎えるにあたり、宮内庁が写真を公開=2024年11月22日午後、皇居、宮内庁提供
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 気の置けない友人たちと学び、さまざまな経験をした日々。皇族方の学生生活の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年12月1日に掲載した記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 12月1日は天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまの23歳の誕生日。愛子さまは今春に学習院大学を卒業し、4月から日本赤十字社に入社。勤務を続けながら成年皇族として公務に取り組んでいる。そうしたなかでも歴史や古典に触れ、「学び」を続けていらっしゃるようだ。愛子さまの指導をした学習院大学の恩師は、愛子さまの学生時代を振り返りつつ、誕生日へのメッセージを寄せてくれた。
 

「敬宮さん、23歳のお誕生日おめでとうございます」

 愛子さまの卒業論文の指導教員を務めた、学習院大文学部の中野貴文教授(51)は、そう言って微笑む。

 4月から日赤に入社し、社会人として働く愛子さま。春と秋の園遊会や皇居での茶会などの行事に臨み、10月には初めておひとりの地方公務で佐賀県を訪問されるなど、成年皇族としての経験を積まれている。

 しかし、愛子さまは就職ではなく、留学や大学院進学という選択肢はなかったのだろうか。

 大学院については、院試を受ける学生は担当教員に連絡することになっている。

「少なくとも私は、大学院や留学について敬宮さまから相談を受けたことはありませんでした。日赤への入社も、1月に報道で知ったくらいですよ」

 と、中野教授は苦笑した。
 

24年春、初めての園遊会で、最初こそ緊張した表情を見せていたが、すぐにいつもの春風のようなスマイルを見せてくれた愛子さま=2024年4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、JMPA

周りを和ます気質は学生時代から

 園遊会や宮中茶会などでの様子から、愛子さまの周囲には和やかな笑みが絶えない。その朗らかな気質は、学生の時からのもののようだ。

 学習院大の日本語日本文学科で学んだ愛子さまの卒業論文のテーマは、中世を代表する女流歌人の一人だった「式子(しょくし)内親王」と、その和歌に関する研究。

 報道各社からの質問に対する文書での回答のなかで、愛子さまは「中世の和歌の授業を履修する中で、和歌の美しさや解釈の多様さに感銘を受けた」と説明。大学4年生に進む前に「中世文学で卒論を書きたい」と希望され、中野教授が指導教員を務めることになった。

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おしゃべり好きの愛子さまとは「会話のラリー」と教授