息子と雪遊びをする八田さん。画像を一部加工しています(事務所提供)

出産後は「子どもファースト」の生活

 17年4月からはクイズ番組「東大王」(TBS系)の放送が開始された。八田さんも東大生と戦う芸能人チームでたびたび出演した。「東大王」は24年9月に終了したが、今でも東大生が一つの大きなコンテンツとしてテレビをにぎわすようになっている。このような現象について、自らも「東大生タレント」だった八田さんはどう思っているのか。この質問をすると、八田さんはしばし考え込んで、こう答えた。

「東大生に限らず、今の若い子たちは『自分をどう見せるか』『どう見られているか』『何が求められているのか』をすごくわかっていると感じます。テレビ映えもするし、個々のキャラクターも確立していて、『東大生といえばこう』という型にはまるよりも、それぞれの個性を生かして活躍されているので、みんなすごくしっかりしていますよね。『彼らみたいになりたいから東大を目指したい』という、あこがれられるような存在になっているなと思います」

 一方、クイズのレベルについては年々レベルアップしていると感じるという。

「私が現役の頃は、マニアックな問題はめったになくて、それまでの勉強とか社会情勢にアンテナを張っていればできたような気がします。でも今はどんどんレベルが上がっていて……『専門分野じゃないからわからない』じゃ済まされないなというのも感じたので、クイズ番組のために勉強をするようにもなりましたね。『東大王』の芸能人チームの仲間たちと一緒に勉強をしたことは、すごく楽しかった思い出です」

 私生活では、20年に男の子を出産し、現在は4歳となった。今は子育てに集中する時期と考え、仕事はセーブしているが、息子が通っている幼稚園の教育方針が、八田さんにも影響を与えているという。常に「子どもファースト」で先生が子どもの自主性を重んじてくれる園を選んだ。息子は甘えん坊で、よくしゃべるタイプ。女の子とおままごとをしたり、ブロックで遊んだりするのも好きだという。

「園では考える力をすごく育んでくれそうだなと思っています。なにかあれば先生たちに相談できる環境なのもすごくありがたいです。私も成長できていると思うし、すごく心強いです」

次のページ
子どもが自立したらどうしようか?が悩み