
メンズシャツがカッコイイ雅子さま
興味深いのは、2024年5月の御料牧場で馬の鼻先をなでる雅子さまが着用されていたシャツだ。菅野さんによると、09年の春夏物で、11000円(税抜)の商品だという。
「ボタンの合わせを見ると、メンズ物のシャツです。色がお好みなのか陛下のシャツをお召しなのかはわかりませんが、長くご愛用いただいていることは嬉しいです」
普段からパンツスーツなどマニッシュなスタイルがお似合いの雅子さまらしい装い。
そして長く愛用されているのは、シャツだけではない。

やはり昨年の御料牧場でタケノコ掘りを楽しむご一家。大きなタケノコを抱える陛下がジャケットの中にお召しだったのも同ブランドのフリースだが、販売されていたのは30年ほど前なのだという。
そして、隣で大きなシャベルを持つ雅子さまは紫色の上着をお召しだが、こちらも長年愛用の服のようだ。
「防水タイプの上着についているブランドのロゴは、07年にリニューアルするまで使用していた旧デザインですので、すくなくとも18年以上前の商品。価格はおよそ2万円台でした」
フォックスファイヤーの服を長年愛用する人は多く、古い商品でも可能な限り修理を受け付けていると菅野さんは話す。
菅野さんは、海外の有名ブランドが優勢な「山シャツ」の世界で、日本人の体形や、日本の山や川に合うようにと製作している日本のブランドを、ご一家が長年愛用してくれていることが何よりうれしいという。
若い頃から登山を趣味としている陛下が、雅子さまや愛子さまにもおススメされたのかもしれない。
(AERA dot.編集部・永井貴子)

