
秋篠宮家の長男で、皇位継承順位第2位の悠仁さまが3月3日、成年にあたって初めての記者会見に臨んだ。ゆっくりと落ち着いた口調で記者とやり取りをする様子に、SNSでは賞賛の声も多く上がった。「理想の結婚相手」についての質問には、天皇陛下や父である秋篠宮さまに比べて「まじめ」に回答。皇室の研究者は物足りなさを感じたという。
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悠仁さまにとって、初めて臨んだ記者会見。もっとも注目された質問のひとつが「結婚についてのお相手像」に関するものだっただろう。
「ご自身の結婚についてのお考えと、理想とする時期やお相手像についてもお聞かせ下さい」
別の質問には微笑みながら答えていた悠仁さまだったが、この質問には緊張や照れくささが混じりつつも真剣な表情で、
「結婚についてですが、理想の時期や相手についてまだ深く考えたことはありません」
そう答えた。
象徴天皇制に詳しい名古屋大の河西秀哉准教授は「もうすこしユーモアがあってもよかったのでは」と口にする。
「質問は事前に秋篠宮家に渡されていますから、念入りに回答を準備して練習を積まれたであろう他の質問同様に、別の表現を用意することはできたでしょう。しかし、秋篠宮家は今はあの範囲の表現でよいと考え、ややそっけない形になったのでしょう」
河西さんは、ユーモアや余裕がないという印象を、見る人に抱かせてしまったのでは、と心配する。
「最近の若い人は知らない」と礼宮さま
天皇陛下や父親である秋篠宮さまは、20歳で成年を迎え、記者会見に臨んでいる。
大学生活を2年近く送り、大人に近い環境でもまれた経験を持つ20歳と、多少の公務の経験はあっても18歳の高校生である悠仁さまとでは、余裕の幅が違うのは当然だ。
「しかし、浩宮として会見をした天皇陛下は、親ほど年の離れた記者に囲まれながらも『困ったなぁ』と飄々とした様子で、お嫁さんにしたいナンバーワン女優であった竹下景子さんの名前を出しています」