
Z世代が抱えている不安
基本的にZ世代は不安を抱えています。それは、簡単に言うと「この先、どうなるかわからない」という不安で、「明日、会社が潰れるかもしれない」と考えています。なので、たとえ今いる会社が潰れても他社で働ける、あるいは独立して稼げる人間に早くならないといけない。そのためには「絶対スキルがいる」と強く思っています。
Z世代にとって一番の成長は、自分自身のスキルを高めることです。ただし、スキルを身につける過程で世のため、人のためになるといった意義、つまり「[3]やりがい」が感じられないと、Z世代はそのスキル自体を「こんなん、無駄やん」と途中で見切ってしまいます。
また、スキルを身につける過程は精神的にも肉体的にもしんどいものです。いわば成長痛をともないます。なので、しんどい、痛い思いをしている自分を支えてくれる仲間がいないと、これも「こんなん、無理やん」と投げ出してしまうのです。
実際、「このままこの会社にいても成長できない」といった不満を口にするZ世代の話をよく聞いてみると、「[3]やりがい」や「[4]仲間」に問題がある場合が少なくありません。
先に、Z世代が辞めない会社は「誰かに自慢したくなる会社」と言いました。要するに、映えるビジュアルだけでなく、成長できる環境に身を置いている、やりがいの感じられる仕事をしている、素晴らしい仲間と働いているというのが、Z世代にとっては鉄板で自慢できる事柄です。
つまり、[1]映え、[2]成長、[3]やりがい、[4]仲間の4つが全部そろっている会社がZ世代にとっての「イケてる会社」「キラキラしている会社」なんです。こういう会社であれば、Z世代は3年以内で辞めたりしないわけです。

