[撮影:蜷川実花/hair & make up Toshihiko Shingu(VRAI) Lena Koro Aki Okitsu Tomoe Chika(artifata)/styling Babymix/costume サフィロジャパン GALAABEND]
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 40周年イヤーのツアーを終えたTM NETWORK。節目の年の活動を追ったドキュメンタリー映画が2月28日から公開される。AERA 2025年3月3日号より。

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――「Carry on the Memories」は40周年イヤーを追ったドキュメンタリー映画「Carry on the Memories-3つの個性と一つの想い-」のテーマソングでもある。

木根:あの映画を見るのは恥ずかしかったですね。

宇都宮:そうだろうね。

木根:2回は見たくない(笑)。ずっとカメラが回っていたんですが、だんだん気にならなくなっていった。普段通りにものを食べたり飲んだりするんですけど、テレビに出させてもらう時に注意しなければいけないのが箸の持ち方と食べ方。汚いとクレームが入るので、それが怖くてテレビ出演の際は食事のシーンは撮影NGにしていました。

小室:映画は約300時間撮ったうちの2時間の映像なので、カットされた映像の中に汚い食べ方をしているシーンがあったかもしれない(笑)。

木根:マシなところを使ってくれているんだろうね(笑)。

小室:食べてる時に喋るから汚くなっちゃうんだよ。

木根:そう。映画を見ながらそのことばかり心配してた。

小室:ファンの方が見たら、「普段これだけ喋ってるなら、ステージの上でも喋ってよ」って思うんじゃないかな(笑)。

木根:差が激しいよね。

宇都宮:カットされた二百何十時間はどこにいったのかな。

木根:気になるね。ひどい映像がいっぱいあるんだろうなぁ。怖いね(笑)。

――同映画の総合演出と音楽監督を小室が務め、新たに10曲もの楽曲が生まれた。

小室:他の映像作品に音楽を付ける時との一番の違いは、僕に決定権があるので何も言われないということ(笑)。自由にやらせてもらいました。もう若くないので3人で走るシーンもないですし、どこを切り取っても動きがアクティブではありません。なんだかふわ~っと落ち着いているんですよね。メリハリをつけた方がいいと思ったシーンに音を付けて、しっかりと形にしていきました。

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