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低価格ビジネスウェアとして定番化したセットアップですが、ビジネススーツと混同している人を見かけます。どちらもジャケットですが、その「ドレス感」と「使いどころ」は別物です。
にもかかわらず「フォーマルな場面で、ネクタイを締めたセットアップ姿」というビジネスマンがいます。この違和感に気づかない原因は、セットアップの定義が曖昧なことが関係しているのでは。
そこで今回は、ビジネススーツとセットアップの違いを明確化し、その最適な着こなし幅について解説します。
セットアップとビジネススーツ「決定的な違い」
そもそもセットアップは、「スーツの上下を別個に購入できる」販売形態を指すものでしたが、その意味合いは、この10年で大きく変化しました。当時のセットアップは、スーツと変わらぬ型紙でつくられた「カッチリした見た目」のものが主流。ですが今ではセットアップと言えば、洗濯機で洗えるような機能がついた「スポーティーなビジネスウェア」を想起しませんか。
実際のところ紳士服量販店では、「パジャマスーツ」(AOKI)や「スマみえ」(SUIT SQUARE)といった機能を売りにしたラインナップに、必ずと言っていいほどセットアップをローンチしています。
またオーダースーツ業界においても、スーツのみならず、「オーダーセットアップ」という別メニューを設けている会社もありますし、ユニクロの「感動ジャケット」シリーズもセットアップ可能なアイテムです。