劇団ひとり
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 24日、ウッチャンナンチャン司会の「ウンナン極限ネタバトル!ザ・イロモネア〜笑わせたら100万円〜」(TBS系・よる6時30分)が、8年振りに復活する。過去100万円獲得した劇団ひとり、ずん、ドランクドラゴンをはじめ、ハライチ、タイムマシーン、ザコシなどイロモネア経験者も参戦。EXIT、ハナコ、錦鯉、キンタロー。見取り図、ラランドなど初挑戦組も多数出演する。そして「南原清隆生誕60周年記念」として、ナンチャンが100万円に初挑戦する。イロモネア100万円獲得者・劇団ひとりの過去の記事を再掲する(この記事は「AERA dot.」に2023年8月4日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。

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 7月、4年ぶりに放送された「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)の深夜枠に登場した「火薬田ドン」。同枠で長らくビートたけしが演じている人気キャラだが、今回は登場するや否やまさかの引退宣言をし、弟子として劇団ひとり(46)扮する「火薬田小ドン」が登場。爆発ネタや水車攻めなど、息の合ったコンビ芸で深夜枠を盛り上げた。

 たけしが火薬田ドンを実際に引退し、劇団ひとりに継承するのかどうかは来年の「27時間テレビ」までわからない。しかし、たけしも御年76歳。さすがに体当たりのコント芸を披露するには、体力的にも限界だろう。最近ではレギュラー番組も減っており、2月には東京を離れて田舎暮らしをしているとも伝えられた。たけしが“セミリタイア”状態になりつつある今、「劇団ひとりへの継承は単なるネタではない」との声も上がっている。お笑い業界に詳しい放送作家はこう明かす。

「たけしさんは『東京から45分程度の田舎に引っ越し、犬とたわむれる生活を送っている』と、盟友の高田文夫先生がラジオで明かしていました。今ではレギュラー番組も3本に減り、収録のときに上京しているようです。すでに終活を始めていて、『あとは映画を何本撮れるか』しか頭にないそうなので、このままテレビ界からはフェードアウトしていく可能性が高い。長らく不動のBIG3がテレビ界を席巻していましたが、タモリさんも『笑っていいとも!』終了以降は時間をかけて徐々にレギュラーを減らしており、さんまさんはお元気ではありますが、すでに68歳。ここ5年でバラエティー界の地殻変動は間違いなく起こると言われるなか、たけしさんの後継者争いがどう着地するかが業界内で注目を集めています」

 今年で芸歴30年を迎えた劇団ひとり。高校1年生のときに「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「お笑い甲子園」に出場したことから、かつてビートたけしが所属した太田プロに所属。その後、「スープレックス」というコンビを組み、2000年まで漫才コンビとして活動をしていた。

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「浅草キッド」の映画化に執念