![桜井賢さん(左)坂崎幸之助さん(中央)高見沢俊彦さん(右)[撮影/木村哲夫 ヘアメイク/野原ゆかり]](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/0/b/785mw/img_0b419e915d30e1d5a037f278a71bbf9091330.jpg)
坂崎:でも、そういう意味では趣味性は高いよね。だいたい、仕事としてだけだったらギターは楽器として使うものだけでいいはずなのに、仕事で使わないものまで欲しくなっちゃう。これは間違いなく趣味の域ですよね。今、(高見沢はギターが)570本あって、そのうち趣味性のものが何百本とあるでしょ? きっと。よこしなさい!
高見沢:確かにレスポールは1本でいいんだよな。
坂崎:この間、スタジオにレスポールだけで10本くらい並べてたよな。だからそんなにいらないでしょ。桜井と坂崎に1本ずつよこしなさい!
桜井:俺はジミー・ペイジのサインが入ったやつがいいな。
坂崎:僕はね、ドン・フェルダーがいいな。その辺は半分以上趣味が入っているんですよ。僕は220~230本持っています。今は断捨離中で、かなり減らしたんだけど。
高見沢:ほんとに?
坂崎:使わないのもありますし、やっぱりいいもの、ちゃんとしたものは手に入れたいですよね。10年、20年持っているけど使ってないものは、今後も弾かないと思うので、そういうものは手放すようにしています。桜井は(ベースは)何本?
桜井:40本くらいだと思います。そのなかには王将、F1(車)などのいろんな変形ベースがあって。ちょっと将棋にハマったときに(メーカーに)「作りましょうよ」って言われて「じゃあ、任せる」ってお願いしたら、フレットのところに本当の将棋の駒が入っていて、けっこう、洒落ているんです。ステージでも使っています。
坂崎:洒落てるよね。
高見沢:音もいいよな。
桜井:1個だけ失敗したのは、ヘッドの部分が「歩兵」なんだけど、裏が「と金」になってなかった。
坂崎:(と金に)ならないの?
桜井:赤で「と」って書けばいいだけなんだけどね(笑)。実際にステージで使うのは、予備を含めて6本ですね。