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晩餐会以外の式典でも、例えば馬車で移動する際でもチャールズ国王は天皇陛下にずっと話しかけて、会話が途切れる様子はなかった。
「天皇陛下は留学中、エリザベス女王には家族ぐるみでお世話になっていましたから、そんな陛下が来てくれたことを喜ぶ気持ちが、チャールズ国王の笑顔から伝わってきました」
愛子さまのために撮り直し
三つ目が、愛子さまが春に学習院大を卒業し、日本赤十字社に就職。新社会人としての生活をスタートさせたことだ。
そして父である天皇陛下に、愛子さまが「成長ぶり」を見せた瞬間が今年1月にあったと、つげさんは指摘する。
国立西洋美術館で開催中の『モネ 睡蓮のとき』展を天皇陛下と雅子さま、愛子さまが鑑賞に訪れたとき。ご一家が並んで写真を撮影しようとする際、絵画に心を奪われてしまったのか、3人が近い位置に立たれてしまった。
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「実は床には、3人の立ち位置の印が記されていました。その印に気づいた愛子さまが、陛下の腕を触って合図を送られました。陛下も『あぁ』と気が付いて、きちんと正しい位置に立たれたんです」
そんな愛子さまのアシストもあってか、このときの映像に収まる天皇陛下と雅子さま、そして愛子さまは、本当に楽しそうな笑顔だった。
「愛子さまに立ち位置を促されて、その指示に従った天皇陛下の様子からは、愛子さまが成長されたことをすごく嬉しく思われていることが伝わりました。こちらも思わずクスっと笑ってしまいそうになる微笑ましい場面で、天皇陛下のお人柄がにじみ出た瞬間だったなと思いました」
愛子さまの成長を感じさせたのは、実は22年11月にも同じようなことがあったからだ。
「ご一家が『国宝 東京国立博物館のすべて』を鑑賞されたときの写真では、最初、陛下とその横に立たれていた愛子さまが重なってしまい、愛子さまが映っていなかったんです。天皇陛下がそのことに気が付かれて、撮り直しを提案されました。
愛子さまは、それを覚えていらしたのか、『今度は私が』と立ち位置をいち早く天皇陛下に伝えたのかなと思うと、その成長ぶりには感慨深いものがありますね」
65歳になられた天皇陛下。これからも国民を思い、家族を思う場面が、たくさん作られていくことだろう。
(AERA dot.編集部・太田裕子)
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